私たちは習慣の中で生活していると、非日常的なことというものが全く自分に関係ないこととして、考えてしまいがちです。

しかし、人間として生きている以上は生老病死に関することは避けては通れないということを必ずどこかで実感することになります。
とくに家族や親族といった身近な人であればあるほどその人に万が一のことが起きるということを想像しにくいのではないでしょうか？

もしも突然、身近な人が亡くなった場合であっても、悲しんでいる暇もなくいろいろな手続きの話がどんどん目の前に山積みになっていきます。
現実とはときとして非情なほど、自分の状況や感情を無視して課題を突きつけてくることがありますから、そういったときのことを頭の隅に入れて日々を過ごすことも大切になってきます。

家族や身内が亡くなった場合、必ず相続の話が自分の元にも訪れます。
多くの人が普段から相続のことなど考えないでしょうから、往々にして「相続」という言葉を聞いた途端、現実味がなくなりドラマや小説の中だけの世界に感じてしまう人も多いようです。

しかし、相続について考えなくてはならない状況になったとき相続人が自分ひとりであれば、まだ深呼吸する時間も取れますがそのほかの相続人がいる場合には自分のペースだけを優先できなくなりますのであらかじめ相続についての大まかな概要はおさえておいたほうが良いと思います。