遺産分割協議とは
人が亡くなるということは避けては通れないことですが大切な自分の家族や親戚が亡くなることに対しては、多くの人が動揺を隠せずそれまでの日常の空気が一変して、まったく別の景色に映るということも珍しくありません。
そんな平常な心境ではいられない状態であったとしても、もろもろの手続きを進めていかなくていけないのが現実世界のつらいところです。
その中でも遺産相続の問題は他の家族がいる場合には自分ひとりの意向だけでは手続きを進めることができない分、余計に心労がたたってしまいがちです。
お金の話し合いというものは、とくに身近な間柄であればあるほど話しにくいという傾向があります。
しかし、遺産相続においては法律で定められた相続人の対象基準があり、その対象の法定相続人が複数人いる場合には、その相続人同士で誰がどれくらいずつ遺産を相続するかという遺産分割協議という話し合いをする必要が出てきます。
この遺産分割協議は全員の合意が得られるまで行わなければならず、もしも、話が平行線上から進まない場合は家庭裁判所での調停で遺産の分割について決めてくことになります。
この遺産分割協議では、相続人同士でもめることも多く、このときに関係性が悪化してしまうと、その後もなかなか修復できないケースなどがよくありますので、慎重に進めたい話し合いのひとつです。